はちタマ子さん 8
どれくらい経ったのでしょうか?
ようやくたまご奉行は、重い口を開きました。
「タマ子!合格じゃ!!」
それを聞いて、タマ子さんと小林さんは、手を取り合って喜びました。
たまご奉行は、続けて言いました。
「白身の味が濃くて黄身の味を引き立てている。白身にしっかりと味がある特徴のある卵じゃな。タマ子!本当に良くやった。小林さんこれからもタマ子をよろしくお願いします」
「はい」
小林さんは胸を張って返事をしました。
たまご奉行は、
「これで安心して、城に帰って姫に報告ができる。タマ子、また会いに来るからな。その時まで達者でな」
そういうと、静かに去っていきました。
それから数日。
玉子奉行が帰った後は・・・
あれあれあれ。
タマ子さんが、いつものわがままタマ子さんに戻っています。
小林さんが
「こら!!タマ子!!野菜も食べなきゃだめだぞ!!」
困った顔で言いました。
タマ子さんは、全く小林さんの言うことを聞いていません。
あらまあ、寝転がって背中をかいていますよ。
油断をしていると・・・すぐに、たまご奉行がやってきますよ。
おしまい。
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