はちタマ子さん 7
いよいよ、たまご奉行様がやってくる日です。
タマ子さんは、朝から落ち着きません。
ガラガラガラ。たまご奉行様が到着しました。
「タマ子!!久しぶりだな!!元気にしていたか!!」
「はい、たまご奉行様・・・。タマ子は、このように元気です」
「ははははは、それはよかった。じゃあ約束の卵をこちらによこせ」
「はい、たまご奉行様」
タマ子さんは、ピカピカの卵をたまご奉行に差し出しました。
たまご奉行は、その卵を太陽にすかしてみたり、重さを量ったり、
しみじみとながめてみたりしていました。
「タマ子!良く努力したな」そう一言、たまご奉行は言いました。
そして、お皿の上に、卵を静かに割りました。
黄身は黄色く輝き、白身はプリッと持ち上がった、とてもきれいな卵でした。
たまご奉行は、静かにその卵を食べました。
その後、何にも、たまご奉行は話しません。
タマ子さんと、小林さんに緊張感が走ります。
ただただ、静かに時がすぎていきました。
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