はちタマ子さん 6

あせればあせるほど、からまわりしてしまい・・・

そんな玉子さんの変化に気がついた小林さん。

タマ子さんが、ため息をついてご飯を食べている時に、そっとタマ子さんに語り掛けました。

「タマ子よぉ~、無理をしなくていいんだよ。頑張って、いい卵を産もうとしているんじゃないかな。いつもどおりの卵でいいんだよ。いつもタマ子が産んでくれる卵は本当に美味しいよ」

タマ子さんは、小林さんの優しさに触れ、
なんだか肩の力が抜けていくような気持ちになりました。


ほっとしたら、むずむずしてきて・・・・

ようやく、タマ子さんは、卵を産むことが出来ました。

それは小林さんが見ても、今まで一番いい卵でした。


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