毎日、卵を生めるようになったタマ子さん。

けれど、実は、タマ子さんは、元気がありません・・・。

たまご奉行様が来るのには、理由があったのです。

タマ子さんの生んだ卵をたまご奉行様に気に入ってもらえないと
タマ子さんは小林さんちを出て行かないといけないのです。

このことはタマ子さんと、たまご奉行様の二人だけの秘密で、小林さんは知りません。

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タマ子さんは、たまご奉行との約束のことを小林さんに伝えようとしました。
しかし、毎日毎日笑顔でお世話をしてくれる小林さんにはとても言えませんでした。

気がついたら、タマ子さんは、小林さんのことが大好きになっていたのです。

「よし！絶対に、たまご奉行様に、気に入ってもらえる卵を産むぞ！！」

タマ子さんは静かに闘志を燃やしました。

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