はちタマ子さん 3

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「おはよう、タマ子さん。今日は良く眠れたかい?」
といって小林さんはタマ子さんの頭を優しくなでました。
タマ子さんは、ちょっと照れくさそうに下を向きました。

小林さんが、タマ子さんの住む鶏舎をいつものようにぴかぴかに掃除してくれました。
小林さんの足元に、タマ子さんはそっと寄り添いました。
タマ子さんのほっぺは、ほんのりピンク色になっていました。


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小林さんが毎日毎日、タマ子を大事に育て、少しづつ心が通い始めてきた、ある日のことです。

「おはよう」

いつものように小林さんが鶏舎に行くと、 タマ子さんの足元にきらきら光る玉子が!!!

「やったー、タマ子さんすごい!!よかったな」

小林さんは飛び上がって大喜びしました、記念すべく第1個目の卵です。

早速、小林さんが卵のチェックをします。
やや小さめですが、ずっしりと重い、しっかりした卵が生まれました。

そっと、割ってみました。
初めて生んだ卵は、黄身の色がやや薄い色、きれいなレモンイエローです。
タマ子さんは小林さんが大喜びするのを見てとても誇らしく嬉しく思いました。


こうして小林さんの努力は、日に日にむくわれ、タマ子さんは、
毎日、元気に卵を生むことができるようになりました。

[タマ子さん!毎日、卵ありがとう]
小林さんと、タマ子さんは、すっかり仲良しになりました。


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小林養鶏場 ">